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めぐる・つながる・続けていく、福祉で社会に還元し、貢献し続ける

県内でも屈指の歴史! いのちを慈しむ老人ホーム

白山を禅定した泰澄により開創され、1300年余の歴史を紡いできた「那谷寺」。白山信仰・自然智の教えのもと、全ての人の幸せを願う活動として、1980年に那谷寺を母体に「自生園」が設立されました。

当時、老人ホームを含む介護福祉に対するイメージが暗く、石川県内でも少いうえ、同法人が設立しようとしていたのは「養護(盲)老人ホーム」。つまり、目が不自由な高齢者を対象とした介護施設だったのです。

そのきっかけは、同法人の理事長でもある那谷寺住職が、以前から警察犬の育成と盲導犬の養成の支援を行っていたこと。その縁で視覚障害者協会との関係がスタートし、県内有志の要望を受け、全国38カ所目となる養護(盲)老人ホームを開業したのです。

自生園に入ってすぐ、池がある中庭には、長寿の縁起を願って多くの亀がいます。最初は数匹だったものが、快適な居心地だったようで次々と子亀が誕生。心なごむ風景の中に、いのちの大切さも感じられます。


「山川草木悉皆成仏(全てに仏性があり、山も川も草木もことごとく全てを慈しむ心)」に共感した職員が集まる職場なので、お世話する方もされる方もなごやかな笑顔が多いのも、同施設の特徴です。

〈自利利他〉の心で、惜しみなく手を差し伸べることの尊さ。

「複雑な家庭事情で十分な介護ができなくて、大切な家族を委ねてきています。お預かりしている方に対して惜しみない介護を。人に喜んでもらえることをしなさい」

理事長が伝えているのは、とてもシンプル。でも、地域社会の一員として、人として大切なこと。

同法人は「三方善し」を基本方針としています。
質の高いサービスを提供して社会貢献する「世間善し」、地域に根ざした安心感のある「事業善し」、職員にとっても良い施設である「職員善し」。

この3つがそろってはじめて、誰かのために事を成せる。自分たちが不幸だと感じている人は、誰かに幸せを分け与えるのは難しいもの。

誰かの幸せだけでなく、自分の幸せも願い、職員が働きやすい環境も追及することが、利用者の幸せ、さらには地域貢献にもつながる……それが同法人の存在意義だと、40年間掲げ続けています。

介護福祉で幅広く展開。自分に合う「お世話」の形がきっとある!

老人ホーム以外にも、デイサービスセンター、訪問入浴サービス、在宅介護支援センター、ホームヘルパー派遣など広く展開している自生園。
ノーマライゼーションは当然として、ダイバーシティの推進も心がけています。そのひとつが外国人の仲間の受け入れです。

「外国人だけでなく、私たちすべてが少しずつ違うもの。みんな違って〈当たり前〉」と、2019年5月に日本で介護士を目指すタイ出身の留学生を職場に初めて迎え、同年10月に2人目をも受け入れました。在留可能期間内での就労ですが、留学生が帰国する時はお互いに「ありがとう」と握手が交わされたそう。

それぞれの違いを認め合える職場を作るのは、福祉の現場が最良と考え、今後も共に働く仲間を迎えていく予定です。

自分の幸せとやりがいを追求できるよう、働き方も常に改善されているのが同法人の特徴。なかでも、同業界内でもいち早くICT活用を導入し、職員の効率化と負担軽減のために適材適所で使われています。

各職員にタブレット端末を貸与し、利用者様の体温やリハビリ、お食事などを記録し、リアルタイムで共有。さらに、心拍や呼吸など体動のデータを可視化したベッドと2in1PCを連動させることで、これまで15分おきの見回りによる心身の負担が緩和され、時間のロスも減少!

また、データとして可視化することで、利用者様の体調改善も掴みやすいとか。
「元気になられると、素直に嬉しい」と、やりがいも感じられます。

「三方善し」のテーマのひとつである「職員善し」のもと、OJT制度をベースに初任者研修、中堅職員研修とステップアップを目指せる階層別研修などが整っています。

「リーダーの心構えを学べる研修があるから、安心して上を目指せる」
「必要な資格も取得していきたい」
と、自己成長に前向きな職員も多いんです。

職員は財産と考える同法人では、2020年3月に全国健康保険協会石川支部が認定する「かがやき健康企業宣言」を行い、職員の健康づくりも大切にしています。

すべては「めぐる・つながる・続いていく」持続可能な循環型社会のために。