金沢工業大学SDGs Global Youth Innovators リーダー島田高行さんインタビュー

2020.05.07

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1 はじめに

「美しい地球を100年後も保てるだろうか?」
「貧富の差がなく、飢餓が起きない平和な世の中をつくりたい」
あなたは環境問題や平和について考えたことはありますか?

世界を見渡すと、貧困、飢餓、環境汚染、性別の格差など、様々な問題が発生しています。

そのような困難な問題を世界が一丸となり解決するため設けられたのが、2015年9月に国連サミットで採択された持続可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットからなる国際目標、「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」です。

この17のゴールと169のターゲット設定があることにより、企業や各団体、教育機関、一個人にまで世界の問題と問題の解決策を落とし込んで考えることができるのです。

例えば、人権問題に関わるセクシャルハラスメントやパワーハラスメントを根絶するための教育や相談窓口をきちんと設けるなどの「人権」に関する取り組みや、温室効果ガスの排出削減に取り組む「環境」の取り組みも増加しています。

実は石川県金沢市にキャンパスをおく学校法人金沢工業大学では、SDGsの担い手を育てる教育機関として、学部・学科を超えた全学部体制によるカリキュラム組みや、自治体と連携しSDGs推進イベントやビジネスマッチングを開催するなど精力的にSDGsの活動を行っており、2017年には第1回「ジャパンSDGsアワード」のSDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を受賞しています。

今回、金沢工業大学の学生が主体となりSDGs活動を行っている「SDGs Global Youth Innovators(エス・ディー・ジーズ グローバル ユース イノベーターズ)」のリーダー・島田高行さんにお話しを伺ってきました。

金沢工業大学 工学研究科 ビジネスアーキテクト専攻 博士前期課程1年生
SDGs Global Youth Innovators リーダー島田高行さん







2 「SDGsなら世の中を変えていける」 そう考えて団体を設立しました

ボランティアとSDGsは、「相手が必要とするモノやサービスを提供する」という点に関しては同じです。しかし、ボランティアが「社会をよくするための自発的な無償の提供」であることに対して、SDGsは「ビジネスを用いて社会をより良くする活動」であると思います。

世の中の社会課題を全て解決するためにはボランティア活動だけでは難しいです。そのため社会課題を、ビジネスを用いて解決できるSDGsとの両立が必要不可欠である、と考えました。

発足当初は、友達や知り合いに電話をしたり対面で話したりをしてメンバーを集めました。僕が3年生の夏に発足したので、まだ1年半ほどですが、すでに50名ほどのメンバーがいます。

団体の理念は「私たちは私たちの未来を救うために」です。
全国の小中高生を対象にSDGs の授業やワークショップの講師を務めたり、経営者を含む一般の方向けにもSDGs普及啓発活動をしたり、ワークショップを行なっています。

SDGs Global Youth Innovatorsの強みは「楽しんで活動している」ことです。
後ほどお話しますが、僕たちが開発した「X(クロス)」というSDGsカードゲームを用いたワークショップを定期的に開催しています。
そのワークショップでは、下は幼児の子どもから、上は80歳の方まで、幅広い人達にゲームをしながら楽しんでSDGsを知ってもらう活動を行なっています。

ワークショップを運営する僕たち自身も楽しみながら行なっていることがポイントですね。そのように僕たち自身が楽しんでやっているので、SDGs Global Youth Innovatorsに参加すれば、必ず楽しめるという「人間関係」も団体の魅力のひとつなのではないかと思います。









3 国内だけではなく、世界に SDGsを楽しく学べるゲームを開発

僕たちの団体の代表的な活動のひとつに、俳優の伊勢谷友介さんが代表を務める株式会社REBIRTH PROJECT(リバースプロジェクト)と連携し開発したSDGsカードゲームの「THE SDGs Action cardgame“X(クロス)”」があります。

カードゲームXでは、「トレードオフカード」という課題提示のカードと、「リソースカード」という解決策を提案する2種類のカードを用いて、ゲームを行います。

SDGsの中には「何かを達成しようとすると、別の問題が起きてしまう」という「トレードオフ」という問題があります。例えば、「エアコンを使わないようにしたら、熱中症になってしまった」のようなものですね。

そのような問題を、「農業」「AI」「ドローン」など、技術やテクノロジー、サービスが描かれたリソースカードを用いてチームで解決策を考えてアイデアをまとめていくものになっています。

カードゲーム開発では、アートディレクションをREBIRTH PROJECTチームが担当し、僕たちはルールや文言の設定を行いました。
試作品が出来上がった段階で何度もゲームのワークショップを行い、フィードバックをいただいてブラッシュアップしていくやり方で、製品を完成させていきました。

今回、REBIRTH PROJECTチームと開発を共同で行えたのは、金沢工業大学でSDGsやソーシャルビジネスなど、社会課題解決型ビジネスの研究を行っている平本督太郎准教授からご紹介があったからです。何度も准教授と話し合いながらルールやカードの文言を考えて製品化を進めました。

カードゲームXを使ったワークショップは国内だけではなく、海外でも展開しています。

2019年5月にドイツのボンで開催された世界で一番大きなSDGsイベントである「SDGs Global Festival Of Action」にブース出展をした際に、各国の方からカードゲームXの反響をいただきました。

カードゲームXでは「否定的な言葉は使わない」というルールを設けています。
海外のディスカッションは、基本的に意見のぶつけ合いです。ですので、「否定しない」というルールに海外のみなさんが驚いたようで、「そんな考え方は思いつかなかった」と言ってもらえたり、新しい発見があったりしました。








4 夢は「幸せを見つける」コンテンツつくり SDGsで若者の未来を広げたい

現在、新型コロナウイルスの影響を受けて休校となっている全国の小中高生に向けて、「SDGsに関する学習支援」のオンライン講座を無償提供で行う活動をしています。

全5回のオンライン講座で、「SDGsとは」や、「イノベーション」について学んでもらっています。最終講座では参加者に「SDGsを取り入れたオリジナルアクション」を発表してもらう計画です。

小学校1年生にも参加していただいており、SDGsを分かりやすく理解してもらい、そして学んだ子どもたちが何かしらアクションを起こすきっかけになれば、と思います。

世界にはたくさんの問題がありますが、その解決を人任せにすべきではないと思います。
SDGs世代である若者が中心をなって未来を変えていく必要があると思いますし、そのためにまずは日本におけるSDGsの認知度をもっと高めていきたいです。僕たちの活動をきっかけにSDGsに興味を持つ方が一人でも増えたら、と思っています。

これからの僕たちSDGs Global Youth Innovatorsのビジョンは「世界で最も関わったらSDGsがしたくなる集団」になりたいと考えています。
僕自身としてのビジョンは、起業することです。

一人ひとりが「自分にとっての哲学」や「幸せな生き方」を考え、導き出せるようなコンテンツを作成したいんです。

今の日本は「こうしなければならない」といったルールもあり、自分の考えを発言しづらく、多くの人は自分の本当にやりたいことを閉ざして生きている気がします。

だからこそ、すべての人が好きな生き方を選び、実現することができる社会を創っていきたいです。

これから就活活動を始める新卒の方なら、SDGsを是非とも知っていただきたいですし、理解しておくべきだと思います。

僕の中で、世の中の全企業がSDGsを取り入れるべきであり、取り入れない企業は今後淘汰されていくのではないか、とも考えています。

実際にヨーロッパで先行しているのが、企業の収益性だけではなく、環境問題、社会問題への取り組みを行っている企業が高い評価をされて投資が行われているESG(Environment Social Governance)投資という考え方です。
近い将来、世界、そして日本もそのような方向性になるのではないでしょうか。

「SDGsに少し興味があるけど、難しそう」と思う方がいれば、僕たちや僕たちのような活動を行っている団体や人に是非コンタクトを取ってみてください!
きっと知見のある人が、必ずSDGsに結びつけてくれます。

自分の好きなことはSDGsに繋がっています。

ぜひ、僕たちと一緒に若い世代で明るい未来を切り開いていきましょう。

KIT SDGs推進センター
(https://www.kanazawa-it.ac.jp/sdgs/)
SDGs Global Youth Innovators
(twitter)
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