就職先の選び方に新しい基準「SDGs」あなたはどんな社会で働きたいですか?

2019.08.01

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1 SDGs×就活 ~悩める大学3年生のスタートダッシュ~
が開催されました

2019年7月、SDGの考え方を軸にした就活イベント「SDGs×就活 ~悩める大学3年生のスタートダッシュ~」が金沢で開催されました。

大学生を対象に行われたこの企業説明会は、
SDGs導入を積極的に行なっている企業を対象に参加が呼びかけられ、企業をとおして社会貢献がしたいと考えている、SDGsに興味があるという学生と考えに賛同してくれる人材を探す企業の双方ニーズを満たしたイベントとなりました。

イベントを主催したのは、金沢大学の佐藤実穂さん、前北栞里さん、羽地夕夏さんの3名です。

開催を後押ししたSDGs支援機構の河上さんは、企業も学生も互いに仕事を通じて社会に貢献したい思いは一緒なのに、情報がうまく伝わっていないのは残念と佐藤さんらの企画に賛同、イベントの開催を実現にいたりました。







2 そもそもSDGsとは?

SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。
(JAPAN SDGs Action Platform)

この目標の達成を目指すことは、日本人を含めた全人類に課せられた使命であり、また重要なビジネスコミットメントでもあります。










3 インタビュー

そんな「SDGs」を軸にした就職活動イベントを開催しようと考えたきっかけはなんだったのでしょうか?

この就活イベントを企画した佐藤さんは、ニューヨーク国連本部を訪れた経験をきっかけに、自分には何ができるだろうと考えているうちに、どうせならSDGsに貢献できる仕事がいい、と感じたのが開催のきっかけだったそうです。

働くなら、SDGsに貢献できる仕事がいい。そう思って大きな就活イベントに参加したのですが、SDGsや社会貢献を軸にした企業は200社ほど参加があったにも関わらず1社しか見つけることができませんでした。」

そんなとき、「SDGsビジネスだけ集めた就活イベントがあればいいのに」と思い、実際に実現したのがこのイベントなのだそうです。



SDGsの導入の必要性を実感し、ないなら自分でイベントをやってしまおう!とはすごい行動力です!SDGsの必要性とはどういったところでしょうか?

佐藤:「SDGsに挙げられている貧困、ジェンダー平等、環境、企業の責任、衛生、パートナーシップなど、世界規模の問題は国連だけが頑張って解決できるものでは決してありません。そこで、自分の周りの人、とりわけこれからの世界を担っていく私たち大学生が、国際問題を考える意識を持つことが何よりも優先だと思いました」


河上:「SDGsを取り入れることで人が今もこれからも幸せに働くことができる社会を創ることができると考えています。
自分さえよければいいという時代は終わりました。」



これから就職を考えている大学生には特に知っていてもらいたい内容ですね。 就職をする立場から見て、SDGs導入をしている会社を選択する魅力を教えてください。

佐藤:「高校を出て大学に入って3年生でインターンに行って就活をして卒業して働く。なぜ働くのか、何をしたいのか根本を考えず、何となく就活して何となく働く。

そんな大学生の大多数が走っているレールに疑問を持っていたとき、SDGsビジネスというもの知りました。

お金儲けではなく社会貢献が最終目標で、ビジネスはあくまで《手段》。
明確なミッションを持ちそれに向かって働く。魅力しかないなと思います。もっと大学生に広まって欲しいです

羽地:「国際協力にかかわる仕事がしたいと考える人たちが増える中、彼らの就職先はNGOや国際機関など、少し遠く感じるところにしかないと感じるのが現状です。

しかし、企業側が積極的にSDGsを導入すれば、国際的な視野を持ちながらローカルで仕事をするという選択肢が生まれることがとても魅力だと思います」


前北:「就職する上で、働きながら社会貢献をしたいと思っており、SDGs導入をあげている会社にはこの点で魅力を感じます」



SDGsを軸にした視点からみると、自身が「働く」とは何かを考えさせられますね。ズバリ、SDGsはこれからの会社選びの新基準の1つになると思いますか?

佐藤:「なると思います。お金だけでなくやりがいに価値を見出す人が増えてきていると思うので、お給料だけでなく働く目的そのものを考える人が増え、加速度的にSDGsや社会貢献が企業選びの軸となっていく思います


羽地:学生や企業が積極的に提唱していくことで、新基準の一つとなると思います。
今の若い世代のほうが、働くことによって社会に貢献したいという思いが強かったり、働く環境を優先にして仕事を選ぶ人も増えていると思います。

そのような傾向にSDGsはあっていると思うので、そこをうまく発信していくことが大事だと考えます」


前北:「大学時代に意識的にさまざまな活動をしてきた学生や、働くことに対してお金以外を求める学生にとっては判断基準の一つになると思います。優秀な学生ほどSDGs目を向けているはず。」


河上:「間違いなくなります。SDGsを推進している企業は人が幸せに働いている。そんな企業で働きたいと思うのは当然であります。

また、これからAIとロボティクスが発達することにより、肉体労働はロボットに、頭脳労働はAIに、人がやる仕事はクリエイティビティが求められていきます。すでに研究では、幸せに働いている人と不幸せに働いている人の生産性は3割違うというデータがあります。

さらに、クリエイティビティに関しては3倍違います。これからは、人が幸せに働ける会社が生き残っていくようになると思います」



これからの企業や社会に期待するのはどんなことでしょうか?

佐藤:「未来の子どもが生きる世界を想像すること、です。持続可能でみんなが幸せになれる世界に少しでも近づくために、広い視野を持って行動する人や会社が増えたらいいなと思います」


羽地:「一貫したポリシーを貫き通すよりも、社会の流れを捉えて、サービスや組織の体制などを変えていくことが大事だと思っています」


前北:「若い人の新しい意見を受け入れる環境は大切だと思います」



SDGsは、社会全体が考えていくべきことであり、課題を解決に取り組める環境は働きがいがありますね。現在、SDGsのことをまだ知らないみなさんにメッセージをください!

佐藤:「SDGsって意外と自分事。と気づく人はどんどん増えていると思います。未来や社会について考えて議論する、大学生の今以上に良い時なんてないでしょ!

周りにはたくさんの学生、ゴミの分別とか男女平等とかそういう身近なことをちょっと考えるだけでも意味があります。絶対あります。まずは周りの友達に「SDGsって知ってる?」の一歩から。」


羽地:「SDGsや国際協力ときくと、自分とは関係のない遠い話のように聞こえる人も多いかと思います。しかし、SDGsとは、自分が社会に役立っているという自己肯定感につながり、結果的に自分を幸せにすることができる概念でもあると今回のイベントで気付くことができました。

実際、「SDGsに取り組んでいる」と胸を張って言える企業さま方は、会社の内部の雰囲気がとても良く、イキイキと仕事について語られていたのが印象的でした


前北:「社会問題を解決するにはまず問題を知ることが必要です。そんなときSDGsはそれらを理解するのにわかりやすい指標だと思います。一度調べるだけで視野も広がると思うのでこの機会に少し調べてみてほしいです」


河上:「SDGs 持続可能な開発目標 なんかわかりくいけど「自分さえよければいいという考えをなくし、今もこれからも人が幸せに生きることができる社会を創る」ということだと僕は考えています。そんな社会にしたくないという人はいないですよね。」









おわりに

使える資源は限られ、働き方も変化し続けている今、社会が環境のうえに成り立っていると理解し、その課題の解決に取り組むこと、また、多様化が担保されることが社会全体に対して求められていると言えます。

SDGsを導入している企業は、その課題に積極的に取り組んでいる企業として注目することができると言えるのではないでしょうか。

「いい会社に入りたい」は就職するにあたって共通の思いですよね。
では、その「いい」とはいったい何でしょうか?自分のためであり、社会のためにになる共通の「いい」が何なのかをしっかりと探せれば、「いい就職」になるのかもしれませんね。